インフォグラフィックという表現方法を学び、それを活かす仕事へ
掲載号:2021年秋冬Vol.17[東京版]

- 株式会社朝日新聞社 / グラフィックデザイナー
- 武蔵野美術大学 造形学部 デザイン情報学科 卒業
- 北谷 凜さん
- 勤務先ホームページ:https://www.asahi.com/corporate/
- コマ撮りアニメーションをきっかけに芸術の世界へ
- 元々小さい頃から絵を描くことが好きでした。中学3年の時に、Eテレの番組で学生クリエイターがコマ撮りアニメーションを投稿したのを観て、直感的に「こういうことがやりたい」と思い、映像芸術が学べる高校に進学しました。大学受験では、武蔵野美術大学卒の担任の先生からのアドバイスもあり、当時興味があった紙モノのデザインや、デジタルの分野でも充実している武蔵美を進学先に選びました。卒業制作では「昆虫の擬態」についての“仕掛け絵本”を制作しました。例えばナナフシのように枝のような姿で身を守る隠蔽型擬態や、アブが蜂に似せて強く見せるベイツ型擬態など、擬態のなかでもさまざまです。複雑なテーマを分類し、特殊な紙や立体的な仕掛けによる表現で、擬態のプロセスを楽しく学べる絵本を目指して制作しました。
- インフォグラフィックとの出会い
- 授業では、常識を覆して面白い企画を考えるという課題が苦手で、なかなか成果が出せませんでした。そんな中で、インフォグラフィックの授業と出会いました。インフォグラフィックとは、グラフやチャートなどを使って情報を分かりやすく視覚的に表現することです。たとえば、映画「もののけ姫」のストーリーをグラフィックで伝えるという課題などがありました。混在した情報を整理しながら、一番美しく伝わる形にするプロセスが自分に合っていると気付き、また生活におけるインフォグラフィックの重要性を学べたことは、現職にも繋がる大きな出来事でした。
- ロジカルな仕事も感覚的な仕事も両方身につく
- 新聞社のデザイン部について知ったのは、学内の企業説明会です。「正しいことをデザインで伝えるやりがい」というOGの言葉に惹かれ、実家が朝日新聞を取っていたこともあり、入社しました。仕事内容は、朝日新聞に掲載されるインフォグラフィック、ロゴ、イラストなどの作成です。一つの仕事をじっくり考える日もあれば、数時間後に掲載・発信される急ぎの仕事もあります。どんな人が見てもわかりやすく、差別や偏見などがない表現を心がけ、日々ニュースグラフィックを作っています。また、最近は朝日新聞デジタルの仕事も増え、SNSや動画を使った情報発信も大きな仕事の一つです。ニュースの届け方によって、デザインの幅も広がっています。ロジカルな作業も、感覚的な作業もあり、仕事のバリエーションが幅広いので、飽きることなく日々知識を重ねて仕事をすることが出来ています。この仕事で必要なことは、冷静な対応や判断をする力です。手持ちの仕事が重なる時は、しっかり自分でスケジューリングし、それを把握していくことが大切です。
- 大事なのは好きなことをやり続けること
- もし、高校の時に進路が決まっていなくても、急いで決める必要はないと思います。大事なことは、好きなことをやり続ける努力です。続けることで、自ずと選択肢は広がっていくと思います。ぜひ自分に合った進路を見つけていって下さい。



















