一生をかけて労働問題に アプローチしたいと考え、労働基準監督官に。
掲載号:2020年秋冬Vol.15[東京版]

- 千葉労働基準監督署 / 安全衛生課 労働基準監督官
- 国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科 卒業
- 宮﨑 かさねさん
- 勤務先ホームページ:https://www.mhlw.go.jp/mobile/m/
- 「年越し派遣村」のニュースを見て疑問を感じたことがきっかけ
- Q.労働基準監督官をめざしたきっかけは?大学1年生だった2008年、「年越し派遣村」のニュースを見て疑問を感じたことがきっかけです。働くことは人生を豊かにするものであるはずなのに、働くことが人生を苦しいものにしてしまうこともあると知って、労働問題に目を向ける機会となりました。大学で労働法や労働経済などを学んでいたところ、地元の図書館の労働関連のコーナーで「労働基準監督官の仕事がわかる本」という書籍を見つけ、労働基準監督官を知りました。
- 労働災害をなくしたいという思い
- Q.仕事内容を教えてください労働基準監督署は厚生労働省の機関です。労働基準監督官は働く人々の安心と安全を守るために、あらゆる業種の事業場に立ち入り、労働基準法や労働安全衛生法等で定められた労働条件や安全衛生水準が確保されているかどうかを調査、指導するほか、時には司法警察官として捜査を行い送検したり、労働災害が発生した場合には、原因の究明、再発防止のための指導を行います。また、業務上または通勤による負傷などに対して保険給付を行う労災補償業務もあります。現在、安全衛生を担当する部署に所属しており、労働災害をなくしたいという思いで毎日仕事に向かっています。一生をかけて労働問題にアプローチしたいと考えていたので、労働基準監督官という仕事は、とても魅力的に感じました。
- 実際に災害が減ってきたことを実感
- Q.仕事のやりがいは?安全衛生課の主な仕事は、働く人が安心して安全に仕事に取り組めるように事業場を監督、指導することです。時には指導内容に抵抗する事業場もあります。何度も説得した結果、納得して会社が前向きに変わってくれたときは達成感があります。労働災害が多発している事業所に調査に行き、災害防止に向けた勧告や指導を行ったことで、実際に災害が減ってきたことを実感し、やりがいを感じます。
- 教養学部は幅広く学べるのが魅力
- Q.大学ではどんなことを学びましたか?メジャーは法学を専攻し、労働法、民法、憲法などに取り組みました。卒業研究は労働経済をテーマに行いました。統計分析を使って、勤務医の労働市場における流動性について分析しました。法律の勉強のほかにも、教養学部では経済や文学など様々な分野から授業を選択し、幅広く学べるのが魅力です。また、国際的な視点をもった大学なので、世の中の課題を様々な角度から考えることができました。
- 一生をかけて取り組みたいテーマを見つけることができた
- Q.高校生へのメッセージを法律に興味があったので法律について学べる学部を選び、そこから一生をかけて取り組みたいテーマを見つけることができました。やりたいことが見つかっていないとしても、興味が少しでもあることは前向きに取り組んでみることをお勧めします。できるかできないかは自分で判断せず、とにかくやってみることで、そのうち自分のやりたいことが見つかると思います。




















