世界中で苦しんでいる人を一人でも救えるように
掲載号:2020年春夏Vol.14[東京版]

- 日本赤十字社 / 国際救援
- 東京外国語大学 外国語学部 卒業(※現在は3学部体制に改組)
- 矢田 結さん
- 勤務先ホームページ:http://www.jrc.or.jp
- 衝撃的だった中3の体験
- Q.この仕事を目指したきっかけは?中学3年のとき、学外活動のボランティアに参加し1週間ベトナムへ。ストリートチルドレン(路上で生活している子ども)の支援施設をリフォームするプロジェクトでした。貧困層の生活難はニュースで知ってはいましたが、いざ目の当たりにすると衝撃的な現状です。同時に、日本で生まれた自分はなんて恵まれているのだろうと痛感。世界でこうした不平等がなくなるよう、いずれ自分が少しでも働きかけたいと思いました。
- 海外での緊急救援
- Q.仕事内容を教えてください私が所属する国際救援課は、海外で災害や紛争などが起こったとき真っ先に救援活動を支援する体制が整っています。私も、4年前に発生したネパール大地震の復興支援のため、1ヵ月ほど現地に滞在しました。日々のデスクワークでは、世界各地で毎日のように起きている災害情報を収集。現地の状況及び支援ニーズの現状をいち早く共有することも、人員派遣や資金援助の手配などを行う上でとても大切な使命です。 現在は新型コロナウイルス感染症対応で、海外の窓口として国際赤十字との情報交換、海外の赤十字からの寄付物資の受入れ等に携わっております。海外から寄せられた物資も、日本全国にある91の赤十字病院の励みとなっています。
- グローバルに通用する語学力
- Q.東京外国語大学で得たものは?受験期は、まだ“国際的な活動”という漠然とした目標しかなかったので、福祉や医療などといった専門的な方向に絞りませんでした。東京外国語大学は、所属科の言語の勉強がとてもハードで、厳しい1・2年次を乗り越えればその言語地域の大学に留学できるだけの語学力をつけられる想定。授業についていくのも厳しかったですが、その分、英語力と、国連においては公用語となるフランス語を自分のモノにすることができました。留学生と同じクラスを受講するなど日頃から異文化に触れる機会が多かったのも印象的です。
- 尊い命を支援できる環境です
- Q.就職の決め手と高校生へのメッセージ国際的な仕事ができ、かつ営利第一ではない団体に絞って就活しました。日本赤十字社を選んだのは、人間の生命を尊重する「人道」や基本7原則に共感したからです。世界191の国と地域に広がる赤十字社が同じ目標に向かって活動できているのがすばらしいと思います。災害や紛争の現地に足を運ぶのは、怖くないと言ったらウソになります。ただ、安全管理の研修がありますし、尊い命を支援できる活動は何物にも代え難い。日本も含め、世界中の人たちを支援したい―少しでもそう思っているなら、きっと日本赤十字社に活躍の場があると思います。



















