障害者の安心な暮らしをサポートする行政サービスの頼れる調整役
掲載号:2020年春夏Vol.14[東京版]

- 杉並区役所 / 保健福祉部障害者施策課 地域ネットワーク推進係(取材時)
- 大正大学 文学部 歴史学科 卒業
- 稲嶺 希美さん
- 勤務先ホームページ:https://www.city.suginami.tokyo.jp
- 学生時代は、生徒会の副会長と茶道部の副部長を兼任
- Q.どんな高校時代を過ごしましたか?生徒会の副会長と茶道部の副部長を兼任していました。生徒会役員は、先生と生徒の間に立ち、様々な議案を調査・検討したり、学校行事を企画・運営したりするので、自然と注目される場面が多くなります。そのため、日ごろから自分の行動や発言には責任を持つように心がけていましたね。
- 日本史研究には恵まれた環境
- Q.大正大学を選んだ理由とは?高校時代の世界史の授業がきっかけで、歴史全般に興味を持つように。充実した研究環境のもと、もっと歴史の真実に迫ってみたいと考え、大正大学文学部歴史学科の扉を叩きました。大正大学は、仏教精神を基調として1926(大正15)年に開学した文系総合大学です。わたしが所属した歴史学科日本史コースでは、古代、中世、近現代など各時代の史料をもとに自ら調べ考察し、日本史の課題に様々な方法でアプローチします。学内には、仏教に関する古文書や文献史料が充実しているので、日本史研究には恵まれた環境でしたね。
- 「地域に暮らす方々のために働きたい」
- Q.公務員を志したきっかけは?大正大学では、地域連携や社会貢献を目指し、地域を活性化するための様々な活動に取り組んでいます。わたしが大学2年のときに参加した「鴨台盆踊り」もその一つ。大学のある東京都豊島区西巣鴨で毎年7月に開催される名物イベントで、企画・運営のすべてを有志の学生が担当します。自治体の職員や地域の方々と交流し、協力しながらイベントを準備する日々は、とても楽しく、充実していました。このときの経験が「地域に暮らす方々のために働きたい」と地方公務員を志すきっかけに。大学3年次から学内で実施される公務員講座に通い始めました。
- 安心して暮らし続けるためにバックアップをする
- Q.いま、どんな仕事をしていますか?2019年4月の入庁後、保健福祉部障害者施策課地域ネットワーク推進係に配属され、まもなく2年目。障害者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために必要な福祉サービス等をコーディネートする「特定相談支援事業所」の「相談支援専門員」(介護保険のケアマネジャーのような役割)をバックアップする部署です。障害の種類と地域別で担当が分けられており、わたしは高円寺エリアに住む身体障害者を担当しています。障害福祉サービスの申請窓口にもなっており、障害福祉サービスの利用を希望される方の自宅を訪問するほか、障害者施策課の窓口で直接ご相談に応じることもあります。また、相談支援専門員から必要な福祉サービスや支援についての相談を受けたり、関係機関との調整をしたりしています。
- 互いのコミュニケーションをとり、調整していく力が必要
- Q.どんな人に向いていますか?福祉の仕事は、優しく寄り添うだけの人にも、ものごとをドライに進めるだけの人にも向いていません。ご利用者と支援側の間に立って互いのコミュニケーションをとり、調整していく力が必要です。だからこそ、区や国の制度に則った上で、できるかぎりご利用者の意向に沿った計画が立てられたときは、達成感があり、大きなやりがいにつながっています。

最適な行政サービスを提案するため、つねに参考にしている「障害者のてびき」(杉並区発行)

パソコンで事務作業中。窓口に相談者が来たら席を立って対応する



















