ロケットの打上げを成功させるため、 小さな違和感も見逃さない

掲載号:2018年秋Vol.11[東京版]
  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)/ 研究開発員
  • 東海大学 工学部精密工学科卒業
  • 飯森 祥子さん
  • 勤務先ホームページhttp://www.jaxa.jp/
  • ロケットの発射を支える
  • Q. どんな仕事をしていますか?
    私はいま、JAXA 種子島宇宙センターで働いています。ロケット打上げというと、発射されるロケットや人工衛星を想像されるかもしれませんが、安全な打上げのカギを握っているのは、地上設備です。私はロケットの発射場で地上設備の管理・更新、関連企業との保全調整などを担当しているのですが、自分が担当した設備でロケットを打上げたときや、無事にロケットが宇宙へ旅立ったときには、大きなやりがいを感じます。
  • 好奇心に従った 6 年間
  • Q. 大学時代は何を学んでいましたか?
    学生時代は、自分の好奇心を詰め込んだ6年間だったと思います。医用工学を専門に研究していましたが、学科の学び・研究以外にも、他学科の授業や資格の勉強、部活にインターン、海外研修航海(※)など、さまざまなことにチャレンジし、新しいモノ・コト・ヒトとの出会いを、たくさん経験しました。 ※船で海外を訪れ、異文化理解を深める制度
  • 挑戦のなかで見つけた目標
  • Q. 印象に残っている出来事は?
    将来のビジョンを決めかねていたころ、視野を広げるために、国際インターンシップ (TWC(The Washington Center))に参加しました。現地企業へのインターンや、著名人の講演といった政治や経済に関するカリキュラムに参加したのですが、プログラムの一環で訪れたNASAのGoddard宇宙センターの施設見学は、「工学が好きだ」 という気持ちを自覚するきっかけになりました。帰国後に参加した海外研修航海では、6 週間の旅を通して人間的にも成長することができましたし、船舶用エンジンの開発に興味をもつようになりました。就職活動時は船舶用エンジンメーカーを中心に説明会などに参加したのですが、最終的に選んだのは、研究開発を通して、それを幅広い分野に還元することができるJAXAだったのです。
  • 出会いと経験が未来を築く
  • Q. 高校生へメッセージをお願いします。
    医用工学を志していた大学時代からは、想像もしていなかった場所で働いていますが、 緻密な作業の積み重ねで打上げられるロケットと精密工学には、「地道さが未来につながる」という共通点があると思います。また、選択肢を狭めずに多くの人と関わるなかで、「自分が開発したものを通して、出会った人たちに再会したい」という思いを抱くようになりました。ここまで私を導いてくれた人たちに、仕事を通して恩返しをするのが私の目標です。挑戦の先には、自分だけのステージが見つかるはず。その過程で出会った一つひとつの出来事が、未来を作っていくのだと思います。

望星丸

東海大学の海洋調査研修船「望星丸」。夢と希望が詰まった教育プログラムを経験できます。

種子島 宇宙センター

世界一美しいロケット発射場といわれる自然に囲まれた種子島で、様々な技術が活かされています。

  • 誰かのために何かをしたいと想う気持ちが 仕事につながっています

    みらい人材サポート株式会社/キャリアアドバイザー・営業アシスタント
    金城学院大学現代文科学部 2011年卒業
    渡邊愛さん

  • 新薬を待ち望む患者様のために治験をスムーズに進行させる

    シミック株式会社 / 臨床開発モニター(CRA)
    東京薬科大学 生命科学部卒業
    松本 沙紀子さん

  • 薬剤師として奮闘中の毎日

    東京都健康長寿医療センター / 薬剤師
    東京薬科大学薬学部 卒業
    羽田 慶子さん