「いつかきっと有人宇宙飛行のできるロケットを作る!」という思いを胸に
掲載号:2015年春Vol.4[東京版]

- 宇宙航空研究開発機構(JAXA)/ 経営企画(宇宙航空)
- 東京大学工学部 卒業
- 大久保 真也さん
- 勤務先ホームページ:http://www.jaxa.jp/
- 自分自身で考えたり、自主的に学習する癖
- Q. 学生時代のことを教えてください。高校時代は、制服もなく、学校の雰囲気や授業の進め方もフランクで、自由な環境でした。おかげで、自分自身で考えたり、自主的に学習する癖がつきましたね。本当に感謝しています。
- 父が航空自衛隊でパイロットをしていた影響で
- Q. 現職を選んだきっかけは?父が航空自衛隊でパイロットをしていた影響で、同じ空に関わる仕事として宇宙分野に興味を抱き、東京大学の工学部で航空宇宙工学を専攻しました。航空宇宙分野の中にも、博士として研究者になる道、重工メーカーで実際にロケットを作る道、文部科学省などで政策を立てる道など、様々な方向があります。私は大学時代に、日本テレビが企画する『鳥人間コンテスト』に出場しました。骨組みや強度を考えながら飛行機の構造を設計し、1km以上のフライトに成功しました。この経験から、みんなで力を合わせて国レベルの大きなプロジェクトに携われる、JAXAの仕事に関心をもちました。
- プロジェクトの立ち上げに奔走
- Q. 仕事について教えてください。入社して5年間、ロケットの飛行計画を作る仕事を担当しました。多くの人と協力しながらHーⅡAロケットの打ち上げに携わり、計画通りに飛ぶようすを見たときは、“本当に飛んだ!”と感動しました。その後、システム全体の開発部署に配属され、ロケットの改良や、次世代の基幹ロケット開発に約5年間携わりました。Q. 大変だったエピソードは?2003年、HーⅡAロケット6号機の打ち上げ時、ブースターをうまく分離できず、打ち上げに失敗しました。なぜ失敗したのか原因究明し、挽回するプロセスは、精神的にもハードでしたね。現在はかなり成功率が高くなりましたが、このときの失敗が活かされています。Q. 現在の仕事内容を教えてください。ロケット開発を経て、現在は経営企画をしています。これまで関わってきた新型の基幹ロケットは、当初まだ開発計画が立ち上がっておらず、予算も認められていない状態でした。文部科学省や関係機関に、ロケット開発の意義を説明し、2013年6月、遂に国として新たなロケットの開発に着手することが決まりました。今は、宇宙探査や航空関係など様々なプロジェクトの立ち上げに奔走しています。
- 人が宇宙へ行ける世界を実現することが目標
- Q. 仕事のやりがいを教えてください。政府の方々や関係者に、こちらが説明や提案をした結果、意義を認めてもらい、開発計画が立ち上がった瞬間、何よりもやりがいを感じます。いつかきっと、再利用可能なロケットで頻繁に人が宇宙へ行ける世界を実現することが目標です。
- 本からは、今後自分が進むべき道へのサジェスチョンが得られる
- Q. なるためには技術系志望の場合、理工系の大学に進むことをおすすめします。航空宇宙や電気、機械工学など、専門分野の知識を身に付けていると、活躍できる部署はたくさんあります。本を乱読しましょう。私は高校時代に『夏のロケット』(川端裕人著)を読んで、感銘を受けました。本からは、今後自分が進むべき道へのサジェスチョンが得られると思います。



















