外国で暮らす上で、趣味や私生活での楽しみをもつことも大事
掲載号:2022年春夏Vol.18[東京版]

- 外務省 / 北米局 日米地位協定室 主査
- 国際基督教大学(ICU) 教養学部 国際関係学科(当時) 卒業
- 児島 匠さん
- 勤務先ホームページ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/
- 国際社会に貢献したいという目標のために
- 高校生の時から公務員を目指して大学を決めたという訳ではないですが、漠然と、世界を舞台に社会的な貢献をしたいという思いはありました。ICUは、その目標の為に必要な学びの環境が整っており、創造的な発想で課題に対処する力を養う「リベラルアーツ」という教育法の中で学ぶことが可能だったため、自分に適している大学だと感じました。
- 留学先で語学や社会的制度を学ぶ
- 大学在学中、オランダのマーストリヒトに1年間留学したことが、最も印象に残っています。EU公務員を目指す学生と、欧州の政治や歴史、文化など社会的な分野を学べたことは刺激的でした。また、マーストリヒトはベルギーとドイツの国境沿いにあり、異なる言語や文化が共生し、3カ国5都市から成る地方での政策上の協力もなされています。その為、勉学だけでなく日常生活においても、自分の視野を広げる貴重な経験となりました。
- 職業選択のきっかけは留学先で暮らす人々との交流
- 留学先での経験を振り返る中で、国際的な経済や開発協力の仕組み、平和・人権、保健・環境などの地球規模課題が、各人の生活に大きな影響を及ぼしていると感じるようになりました。個人の問題の背景にある国際的な構造の改善に、日本が貢献していくことに携わりたいという思いから、「外交官」という仕事が視野に入ってきました。
- 外交の第一線での役割は重要な任務です
- 私はスペイン語の専門職員として外務省に入省しました。現在は日米関係に携わっていますが、以前は、中南米にある日本大使館で働いていました。中南米の美味しいコーヒーの産地では、生産者やその子供達などが直面する治安の悪さや貧困等の問題に気づきました。その改善を目指すODA(政府開発援助)の仕事に携わったり、コーヒー産業の季節労働者等として厳しい生活環境に置かれている先住民等の人権状況について、国連人権理事会での日本政府の見解を作成していく作業に関わったりしました。また、パナマ勤務時代に、天皇陛下の即位の礼に参列されたパナマ大統領の接遇も担当しました。外交の仕事は多岐にわたります。若いうちから自分が誇りに思える仕事を任され、経験を積めることは、外務省勤務の魅力ではないかと思います。
- 最も大事なことは「好奇心」
- 外務省で働く上で、語学力が求められるのは確かですが、幅広く多様な分野を担当するので、配属先が変われば求められる知識や能力も異なります。そのため、好奇心を持って、広く深く新たなことを学びたいと考えられる人が向いている職業だと思いますし、文系・理系問わず活躍できる職場でもあります。また、日本とは異なる環境で働くこともありますが、そうした中で働くコツは、様々な興味を持って楽しんでいくことだと思います。私はサッカーや音楽が好きですが、そのおかげで、人間の幅が広がり、多様な人との交流や外国生活の楽しみも享受できました。皆さんも様々な事に目を向けて、好奇心を大切にしてもらえたらと思います。




















