点と点が繋がり、新たなデザインを生み出すきかっけになる沢山のものに触れ、観察すること。
掲載号:2021年秋冬Vol.17[東京版]

- AMALA / ファッションデザイナー
- 文化学園大学 服装学部 ファッションクリエイション学科 卒業
- 湯目 嵐士さん
- 勤務先ホームページ:https://amala.official.ec/
- 自分らしさが表現できる大学
- 元々服が好きで、絵を描いたり物を作ることも好きだったので、文化学園大学のファッションクリエイション学科に進学しました。デザインや縫製だけでなく、材料学や被服管理学といった「服作りの土台」となる授業も沢山ありましたが、服作りに夢中になったのは、ポートフォリオを作る授業がきっかけです。自分の好きなものを服のデザインに落とし込むまでの過程を半年かけて学び、その奥深さに衝撃を受けました。
- 留学、そしてブランド設立へ
- 在学中は、イギリスでファッションの仕事に就くことをめざしていました。4年生の時、海外のクリエイションを知るいい機会だと思い、スペインのファストファッション「ZARA」の商品を企画するプロジェクトに参加しました。日本人と留学生、そして本国のデザインチームとで実際に商品化されるものを作るという、チームでのものづくりの難しさと英語の必要性が身に染みた良い経験でした。卒業後はフィリピンへ語学留学し、1年後に渡英するつもりでしたがコロナ禍で帰国。2020年に日本で友人と「AMALA」を立ち上げました。
- キュビズムから考えるサスティナブルなものづくり
- 「AMALA」では、デザイナーとして半年毎にコレクションを発表しています。ブランドコンセプトに基づき、環境問題や社会問題などから自分の印象に強く残ったもの、大きく影響を与えたものを絞り、テーマを決めています。服作りのインスピレーションの源は学生時代も今も「キュビズム」にあります。卒業研究では、キュビズムの考え方を基に現代のファッションの在り方を考え直しました。研究を進める中で、キュビズムの起源とされるピカソの絵画をヒントに服の本質を追求した結果、服は人々の心と体を豊かにするものであるということに辿り着きます。しかし、現在のアパレル業界は地球環境に大きな影響を与え、人々が豊かになる上でその本質を損なっていると考え、服の本質を損なわずに現代に適した服の在り方・作り方を研究しました。シンプルなシルエットやディテールがベースの、サスティナブルでジェンダーレスな「AMALA」のデザインコンセプトは、学生時代の服作りが原点と言えます。
- 何にでも好奇心を持つこと
- ファッションデザインに携わるなら、まずは沢山のものに触れ、そしてよく観察してください。その時は興味がなくても、また別の何かに触れた時に点と点が繋がり、新たなデザインを生み出すきかっけになるからです。人やモノ、何でも構いません。好奇心を忘れないでください。夢を実現することは大変ですが、やる気があればやった分だけ夢に近づくことができます。その意識を強く持つことが大切なのだと思います。私はファッションを学んで、服はそのデザインに込められた思想を感じることでよりかっこよく、可愛く見えることを知りました。それで、外見だけでなく中身も優れた服を作ろうと思うようになりました。今、仕事でも、大学時代の経験と人脈が生きていると実感しています。



















