ぶつかりながら、語り合いながら、より良いWebサイトを作り上げる
掲載号:2023年春夏号

- ソニー株式会社
- 国際基督教大学(ICU)教養学部 アーツ・サイエンス学科(メジャー:経営学) 卒業
- 鈴木 健悟
- 勤務先ホームページ:https://www.sony.co.jp/
- オランダで同級生が言っていた「異文化」に触れた
- 私が卒業した高校は帰国生が多く、彼らの語学力や異文化への知識に憧れを持っていました。経営学を学ぶために大学へ進学して、交換留学でオランダのマーストリヒト大学に行きました。在学生の1/3が外国籍なこともあり、授業は英語。下宿先でのルームメイトはイタリア人とフランス人でした。ここで高校の頃に級友が言っていた文化や考え方の違いに触れます。ある日イタリア人のルームメイトが「本物のスパゲッティを食べさせてやる」と私をスーパーに連れ出し、イタリア産の食材でパスタを振る舞ってくれました。彼の個性もあるでしょうが、食へのこだわりとプライドにはイタリア人らしさを感じましたね。
- ブランディングをしたくてソニーへ
- 大学ではブランディングを専攻していたので、グローバルに通用するブランドを持っている日系企業で働きたいと思いソニーを選びました。最初の2年間は名古屋で家電量販店を回る営業職。3年目の配置転換で、データ分析やWebデザインの学習経験を活かして現職を希望しました。現在は世界中にある系列会社のサイトで紹介されているソニー製品を、より効果的に見せる方法を提案しています。
- 世界中のユーザーが使いやすいWebサイトを作る
- 業務では外部の企業と協力しながらユーザーがWeb上で起こした行動を分析し、ページを改善します。もっと使いやすく、もっと買いたくなるサイトを作るのが私のミッション。自分の提案を通してサイトでの顧客体験が向上することにやりがいを感じています。しかし、海外と仕事を進めていると、各地域のメンバーと利害やお国柄などでぶつかることもしばしば。「もっとこうした方が購買率は上がるはずだ!」など、議論を交わしています。ストレスが溜まったら趣味の料理で解消。生地からパスタを手作りすると美味しいですよ。
- 認め合う力を伸ばして
- ソニーでは、仕事に対する積極性の他に、多様な価値観を受け入れられる包容力が求められるでしょう。Webやマーケティングなどは後から勉強すれば大丈夫。たとえば私が一緒に仕事をしている関係会社の担当者はギリシャ人ですし、系列会社は世界中にあります。さまざまな文化の中で生まれ育った人と仕事するので、ぶつかりながらも他人を受け入れる人間的な土台が大切です。
- 今の「面白い」が将来の自分を作る
- 学生時代は興味のおもむくまま、物事に取り組んでみてください。私は学生時代にプログラミングや統計を学んだことが、今の仕事になるとは思ってもいませんでした。今「面白い」と思うことが、将来の自分につながっていくでしょう。

世界中のサイトを分析しながらWebサイトを作る仕事に大きなやりがいを感じています。



















