先生の言葉をくみ取り、その治療の手助けが出来る仕事

掲載号:2022年春夏Vol.18[東京版]
  • テルモ株式会社 / 医療機器 MR(営業)
  • 順天堂大学 国際教養学部 国際教養学科 卒業
  • 宮澤 春樹さん
  • 勤務先ホームページhttps://www.terumo.co.jp/
順天堂大学
  • 新しい学部で一期生に
  • 順天堂大学国際教養学部は2015年に誕生したばかりの学部のため、私は1期生にあたります。高校卒業後すぐに進学するか浪人するかで悩んでいましたが、文系学部でも医療について学べることや、語学も極め海外留学ができることなど、他の人が経験していない新しい何かが出来るかも、というワクワク感に後押しされ進学を決意しました。
  • 医学の授業を受けて医療機器メーカーの存在を知る
  • 在学中は語学以外にも通訳や異文化コミュニケーション等、幅広い学問の概論を学びました。そのひとつに医学領域に関する授業もあり、強く魅了され3年次に医学系のゼミに入りました。ゼミの先生が医師だったため現職のMRの存在を知りました。また同時期に祖父がPCI(経皮的冠動脈インターベンション)という心臓の手術を受けました。従来の治療方法では退院に時間がかかりますが、PCIは早期退院が可能で元気に退院できました。このような経緯で、医療技術の向上に貢献している会社で働いてみたいと思うようになりました。
  • MRとはどういった仕事か
  • 私はPCIに関する製品を扱う、心臓血管カンパニーTIS事業で営業(MR)の仕事をしています。医師を中心とした医療従事者に、自社製品の特長や臨床試験結果等の情報を提供しています。学会や論文から最新情報を調べてお伝えすることもあります。自分が紹介した製品を継続して使用してもらえたり、「情報が欲しい」と依頼を受けると先生から信頼されていると感じやりがいに繋がります。製品を売り込むだけではなく、無事に手術ができること、患者さんにメリットがある最善策はないかを考えて行動するように心がけています。医療機器は使い方を間違えると重大なことが起きてしまいかねません。そうならないように使い方のトレーニングを行ったり、手術に立ち会ったりします。これこそがMRの大きな役割だと感じています。
  • コミュニケーションが大事な要素
  • 言葉は捉え方次第で様々な解釈ができます。人は十人十色の考え方を持つ為、相手の真意は何なのか、またどんな言い方をすれば伝わるか、相手次第で考え方や伝え方を変えられる人がこの仕事に向いていると思います。また、第一印象で嫌われてしまうとそれを覆すのが困難なので、好感を持てるような礼儀正しさも重要な要素の一つです。
  • 将来の為に自分自身でリサーチする癖をつけることがカギ
  • 良い大学に入らなければ、などと周囲からの期待でプレッシャーを感じることもあるかもしれません。しかし周囲は気にせずやりたいことにチャレンジして下さい。将来に対しての情報は与えてもらうのではなく、自分自身でリサーチする癖をつけ、行動を起こして欲しいということを皆さんに伝えたいです。

大学在学中に身についた、何事も事前に調べる能力は今の仕事でも重要です。

  • 巨額の公金を管理し区民の暮らしを守る

    品川区役所 / 会計管理室出納係
    帝京大学 経済学部 経営学科 卒業
    林 侑さん

  • 日本人の目と培ってきた国際感覚で支援ネットワークのコアになる

    日本赤十字社 / 国際部 総合職
    聖心女子大学 歴史社会学科国際交流専攻 (現:国際交流学科)卒業
    赤松 直美さん

  • 独創的な製品の開発で、人々の健康維持・増進をサポート

    大塚製薬株式会社
    東京薬科大学 薬学部 医療衛生薬学科 卒業
    米澤 夏美さん