政治や経済の学びの楽しさを知って、公務員を目指したいと思いました
掲載号:2022年春夏Vol.18[東京版]

- 財務省 関東財務局 / 東京財務事務所 第2統括国有財産管理官
- 慶應義塾大学 商学部 卒業
- 工藤 宏太さん
- 勤務先ホームページ:https://lfb.mof.go.jp/kantou/
- 大学に進学してから公務員が視野に
- 高校時代はかなり漠然と経済についての勉学を深めたいと思っていました。そこで、先生方にも支援していただき、慶應義塾大学の商学部へ進学することに決めました。具体的に公務員を意識するようになったのは、大学3年次に少人数制で行ったゼミ活動です。私が入ったゼミの内容は、社会保障制度についてでした。様々な方が書いた文献を輪読したり、また、個人で調べた知識を論文としてまとめたりします。この活動を通して、政治や経済について幅広く知識を得ることが出来ました。それまでの講義は、ほとんどが受動的だったように思います。しかし、自分自身が何か考えて行動を起こさないと、ゼミ活動は何も始まりません。そもそも私はどんなことに興味があって、どんなことを学びたいのか、ということを真剣に考える機会を与えて貰えたと感じています。このことをきっかけに、能動的に行動する力が身に付いたのではないかと思っています。
- 同じ志を持つ仲間と情報共有しながら試験対策へ
- ゼミの教授は厚生労働省についての専門的な知識を教えて下さる方でした。この講義をきっかけに、現職が見えてきたのかなと思います。大学では公務員講座はなかった為、ほぼ独学で試験対策を行っていました。大学の勉強は、公務員試験に繋がる部分が沢山ありましたので、その点において問題ありませんでした。一方で、ゼミの中に3人ほど同じ公務員を目指す仲間がいましたので、自分が今、どういった位置にいるのか、スケジュール管理は問題ないか、など話し合える場があったことは、恵まれた環境であったと思います。
- 組織の動きを理解すれば異動も怖くない
- 私は現在財務省関東財務局にて国有地を扱う仕事をしています。国有財産は大きく分けると「行政財産」と「普通財産」があります。その中で、私は台東区・荒川区・墨田区の「普通財産」を担当しています。各区へ貸し付けている土地の契約更新をする、また、国有地の売買に関する業務を行っています。実は、現在の部署に配属されてからまだ半年ほどで、以前は全く違う部署にいました。多少の緊張感はありますが、公務員という特殊な組織の中で、法律を重視する点や、規則に定められた動きをするという点では共通している部分が多い為、そこまで怖がることなく、現在に至っています。学生から社会人になる時は、この決まった動きをすることに大きなギャップを感じ、苦労しました。しかし、異動の経験を通して少しずつ頭に入ってきましたので、今後どのような部署に異動になっても、活かされていく力だと思っています。
- やる気を出す為に必要なこと
- 将来の為の勉強は必要だけれども、ただ、やる気がないと行動を起こすことは出来ません。ではやる気を出すにはどうすればいいのか、そう考えた時に、「やってみたいな」と感じることに対して、努力してみると良いと思います。今、皆さんが置かれている状況は「今」しかありません。自分自身が打ち込めることに全力で挑んでいただければと思います。



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