経験が必要な在宅医療 専門薬剤師を目指して
掲載号:2021年春夏Vol.16[東京版]

- 薬樹株式会社 訪問薬樹薬局瀬谷 / 薬剤師
- 東京薬科大学 薬学部 医療薬学科 臨床薬理学教室 卒業
- 福林 亮太郎さん
- 勤務先ホームページ:https://www.yakuju.co.jp/
- 患者様との距離の近さや、多くの採用医薬品に触れたいという気持ち
- 家族を含め、周りに医療関係者が多い環境で育ったため、将来は自分も医療現場で仕事がしたいと思っていました。大学に入学した当初は病院薬剤師を志望。しかし、病院・薬局実習を通じて地域の患者様との距離の近さや、より多くの採用医薬品に触れていたいという気持ちが強くなり、最終的に薬局薬剤師を選択しました。
- 在宅・外来業務を通じて患者様の健康を支える
- 私は基本的な保険薬局の外来業務(処方せん受付、調剤、鑑査、服薬指導等)を行いながら、在宅訪問業務にも携わっています。近隣にある在宅クリニックから多くの在宅処方をいただき、薬に関わる責任を果たしています。患者様に適した投与量であるか、飲み合わせや副作用が出ていないかといった確認に加え、在宅訪問業務では実際に患者様のご自宅に訪問し、知り得た情報(残薬、薬の管理状況、ご家族との関わり、他医療職種の介入状況等)を踏まえ、薬学的な判断を行います。在宅医療は難易度が高く、経験を積んだ薬剤師の先輩方が活躍するものと思っていました。しかし、入社1年目から配属の機会をいただき、驚きつつも喜びが大きかったです。
- 患者様と接し、より専門的に薬を管理できる魅力
- 実際に在宅訪問業務に携わってみると、大学時代にイメージしていたものとは異なりました。特に1日で決まった訪問件数をこなさなくてはいけないので、効率良く仕事するにはどうすればいいかを模索していましたね。しかし、今では徐々に時間内で患者様のニーズを掴むことに慣れてきました。私自身がもし患者の立場だったら、病院に薬のことで相談に行ったり、電話をするのには抵抗があるので、きっと患者様も同じ考えの方がいらっしゃるのではないかと思うのです。患者様と接し毎日の健康を支えているというやりがいと、薬の管理をより専門的にできるところに魅力を感じています。
- 現在の業務に役立っている大学6年間で得た学び
- 自分で言うのも何ですが、大学時代は6年間、かなりストイックに勉強していたと思います。多くの判断を必要とする現場では薬学部で学ぶ知識がとても重要です。特に5年次の実務実習で体験した無菌調剤は、現在の業務に役立っています。当社は保険薬局であり、多くの無菌調剤を行っているからです。病院での勤務経験がない私でも、大学の実習で学んだ手技は現在の仕事に活かせていると実感しています。
- 将来の目標は専門薬剤師
- 今後は様々な臨床現場を経験して専門性を高め、専門薬剤師を目指したいと考えています。在宅訪問業務を経験し、自身の専門性をもっと高めたいと考えるようになりました。在宅・外来業務、ともに多くの判断材料として専門知識を必要とするので、いかなる状況でも適切な判断を行えるようになりたいです。大学で6年間という長い時間を勉強に費やし、卒業、さらに国家資格までの道のりは簡単なものではありません。しかし、そこで得られるものは大きいので、皆さんも明るい未来を信じてがんばってください。

東京薬科大学を卒業した先輩が携わる医療現場




















