民間企業に就職後、行政の仕事に興味を持ち 公務員に挑戦
掲載号:2020年春夏Vol.14[東京版]

- 横浜市水道局
- 東海大学 工学部 土木工学科卒業
- 徳田 岳哉さん
- 勤務先ホームページ:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/suido-gesui/suido/
- 東日本大震災の災害ボランティアを経験
- Q.公務員を目指したきっかけは?大学を卒業して住宅業界に就職し、業務の一環として「まちづくり」に関するフォーラムやシンポジウムに参加する機会があり、街をゼロから創る行政の仕事に興味を持ちました。その後、東日本大震災の災害ボランティアを経験し、大学で学んだ「土木」の知識を活かして行政職員としてまちづくりに関わりたいと考え、会社を辞めて公務員試験に向けた勉強を始めました。
- 環境や立場の違う人とのコミュニケーションを図る学び
- Q.大学でどんなことを学びましたか?大学では土木工学を学びました。土木の基礎的な専門用語や水理学などは、仕事にとても役立っています。4年生の時は、構造力学の研究室に所属し、実験やデータの検証、成果物の作成など、チームで知恵を出し合って研究に取り組みました。大変だった分、やり遂げた達成感があり、あの時の経験は有意義な時間だったと感じています。また、大学で様々な人と話す機会があり、多くの人と接点を持てたことは、環境や立場の違う人とのコミュニケーションを図る学びにつながりました。仕事をする上でこれも大いに役立っています。
- 思い描いていたイメージとの大きなギャップ
- Q.現在の仕事はどのような内容ですか?横浜市役所に入庁後、横浜市水道局に配属され、最初の4年間は横浜市内の水道管の維持管理業務に携わりました。エリアデザインのようなまちづくりの基礎を創る仕事をイメージしていたものの、実際は現場で作業服を着て泥だらけになる業務を担当したため、思い描いていたイメージとの大きなギャップを感じました。その後、水道関連の民間コンサル企業である現職場に異動し、国内水道事業体の経営戦略策定や包括的民間委託支援などの業務に取り組んでいます。現職場では、各水道事業体の現状や今後の将来を見据えた事業提案が求められるため、水道事業の維持管理業務に直接触れることできたあの4年間の経験がとても重要だったと実感しています。
- 横浜市の風景や街並みが好き
- Q.仕事のやりがいは?出身は静岡ですが、横浜市の風景や街並みが好きで、横浜で仕事をしたいと考え横浜市職員になりました。毎日、美しい港の風景を見ながら仕事ができること、水道に関連する全国のまちづくりに関わっていることに、とてもやりがいを感じています。また今後は、現在所属している民間会社への派遣期間が終了し、横浜市水道局に戻る予定です。民間企業で学んだ知見やノウハウを活かしながら、横浜市水道局に還元していきたいと考えています。
- すべてがどこかでつがなっている
- Q.高校生へのメッセージをお願いします今学びたいことや少しでも興味のあることに取り組んでいけば、選んで失敗だったと思うことはないはずです。将来が決まっていなければ、選択肢のある大学や専門学校を選んでみてはいかがでしょうか。私自身、民間で働いた経験があったからこそ今があり、すべてがどこかでつがなっていると感じています。改めて自分を見つめ直す良い機会になれば幸いです。

徳田さん流 公務員試験対策
1度は民間の会社に就職しましたが、公務員を目指すため会社を辞めて、アルバイトをしながら公務員試験専門の予備校に1年間通いました。一般教養分野は予備校の授業、専門分野はDVDで学ぶため、図書館などに通ってひたすら過去問を解くという方法で勉強を進めました。何度か模試を受け、合格できるかどうか直前まで不安がありましたが、実際に試験を受けた後は、合格の手ごたえを感じることができました。面接試験対策としては、受験する事業体について詳しくなることが重要だと考え、横浜市内を自ら歩き、横浜市の特徴や魅力を知ることに努めました。そのため、面接時には横浜市の魅力を試験官に対して十分に伝えることができました。



















