既成概念にとらわれない好奇心や自由な発想が原動力に
掲載号:2019年秋冬Vol.13[東京版]

- 株式会社読売広告社 / 営業
- 東京藝術大学 美術学部先端藝術表現科 卒業
- 住吉 美玲 さん
- 勤務先ホームページ:http://www.yomiko.co.jp/
- 自分だけの手段でアートを表現したい
- Q.東京藝術大学を目指した理由とは?幼いころから絵を描くことやものづくりが好きだったので、地元・熊本にある県立第二高校の美術科に進学しました。高校時代に、油絵や彫刻、グラフィックデザインといった幅広い美術分野に携わり、「自分の表現したいことを、自分だけの手段で伝えるため、『現代アート』を学びたい」と思うように。そこで、国公立の美術大学では唯一、現代アート専門の学科を有する東京藝術大学を目指し、美術学部先端藝術表現科に進学しました。
- 刺激的な環境で自分の表現を追求する日々
- Q.大学の魅力や授業のようすを教えて。先端藝術表現科の教授陣は第一線で活躍しているアーティストが多く、同級生も才能や個性あふれる人たちばかりで、入学当初は周りに圧倒され、悩んだことも。また、テーマの決まった課題は少なく、「何かと何かの偶然の出会い」という題材が与えられるなど、自由度の高い授業ばかりで驚きました。自分の取り組み方次第で、とことん突き詰めることも、適当にさぼることもできるんです。そんな刺激的な環境で、さまざまなアートを学び、多くの作品を手がけ、気がついたら「言葉」のもつ表現力に夢中になっていて。3年から演劇評論のゼミに入り、言葉や文章の表現を学びました。
- 読売広告社に入社し、CMや WEBなどのプロモーションを担当
- Q.現職を選んだ経緯や仕事内容について。大学3年次に読売広告社のインターンシップに参加。「チームで目的を共有し、広告を作り上げる」という体験がものすごく楽しかったんです。それまでは自分一人での制作ばかりだったから、何もかもが新鮮に感じて。入社後は営業職として、ハウスメーカーや電子書籍などのクライアントを担当し、テレビCM、交通広告、WEB広告、イベント、キャンペーンなどのプロモーションに携わっています。CM用の絵コンテを修正したり、広告のテキストを執筆したりと、大学での学びはさまざまな場面で役立っていますね。自分が手がけたものがかたちになって、クライアントから喜ばれたり、消費者のみなさまから「おもしろい」「いいCMだね」と良い反応をいただけたりすると、何より嬉しいし、やりがいを感じます。
- 楽しみながら仕事と向き合いたい
- Q.住吉さんが芸術や美術から得たものとは?「思考の楽しさ」と「自由な発想」です。これらは今、仕事をするときの大切な土台となっています。多種多様な商品のプロモーションを手がけ、一つ一つを納得のいくものにするために、好奇心をもって調べたり、実際に商品を試したり、まずは自分が楽しんで仕事と向き合うことを意識しています。広告は、ちゃんと人に届けられる、魅力的な手段です。これから先、いろいろな仕事を手がける上で、つねに「今の仕事を誇れる自分でいたい」と思っています。



















