アートと社会を結ぶために人に喜ばれるエンタテインメントを作りたい。
掲載号:2019年秋冬Vol.13[東京版]

- 株式会社セガ・インタラクティブ / アートディレクター
- 東京藝術大学大学院 美術研究科先端芸術表現専攻 卒業
- 山下 祐人 さん
- 勤務先ホームページ:https://sega-interactive.co.jp/
- ゲームの世界観や概念をつくる
- Q.アートディレクターってどんな職業?「このゲームはこういう世界観やコンセプトにしたいから、画面やキャラクターのデザインはこんなふうにしよう」という、デザインのイメージや方向性を考え、制作スタッフたちの舵取り をしていく役目です。たとえば、『WonderlandWars(ワンダーランドウォーズ)』というアーケードゲームの場合は、童話をモチーフにした細やかな線画のタッチにこだわり、ゲーム画面や筐体のデザインをはじめ、書籍やCDといったグッズのデザインでも、その世界観を貫いています。
- ものづくりの天才だった 和菓子職人の祖父
- Q.なぜ、アートの道を志したのですか?和菓子職人だった祖父の影響です。祖父はパソコンいじりが得意で、自ら修理したり、ゲームを制作してしまうほどの腕前でした。私が生まれて初めて体験したパソコンゲームは、祖父が作ったシューティングゲームです。自分の手で何でも作ってしまう祖父を見て、私も自然と 「自分で何かを生み出す」ことに興味を持つよ うになりました。中学~高校時代はバンド活動に夢中でしたが、高3のときに改めて「自分に向いている道は何だろう」と考えてみたんです。昔から、絵を褒められていたことを思い出し、「美術関連の仕事をしよう」と決意しました。
- 2つの大学を経て東京藝術大学大学院へ
- Q.大学や大学院時代に学んだことは?高3で一念発起して美術部に入り、絵の描き方を基礎から学んでひたすら練習し、東京造形大学に進学しました。ここで現代美術を勉強し、3年から多摩美術大学に編入して彫刻を学びました。その後、東京藝術大学大学院に進学。アート界で活躍中の作家や批評家を招いての活発なディスカッション、各自の研究に対する問題意識や方向性に沿った個別指導など、多様なプログラムを通して、美術に対する姿勢や覚悟ができました。私の中に「アートと社会を結ぶために、人に喜ばれるエンタテインメントを作りたい」という思いが生まれたんです。その考えと、ゲーム好きだったことが理由で、セガへの入社を決めました。
- アートのヒントは、あらゆるところに転がっている
- Q.どんな人に向いていますか?アートやデザインのヒントは、日常のあらゆるところに転がっています。「これとこれを掛け合わせたら?」という発想が好きな人や、人が喜ぶものを作りたいという人に向いています。芸術の世界は、楽しんだもの勝ち! 私もゲームを通して「だれも見たことのない世界」を作っていきたいと思います。

東京藝術大学大学院を卒業した、山下祐人さんが手がけたWORK
❶『Wonderland Wars』メインビジュアル/セガ・インタラクティブ ❷『Wonderland Wars』関連グッズ/セガ・インタラクティブ ❸『Wonderland Wars』ゲームイベント告知バナー/セガ・インタラクティブ ❹『Wonderland Wars』ゲーム画面/セガ・インタラクティブ

東京藝術大学大学院を卒業した、山下祐人さんが手がけたWORK
❺アミューズメントゲーム筐体『Wonderland Wars』/セガ・インタラ



















