高校生のときしかできないことを楽しみながら、将来どうなりたいかを考えることも忘れないで
掲載号:2016年秋Vol.7[東京版]

- 千歳・大石法律事務所 / 弁護士
- 一橋大学 法学部法律学科 / 中央大学法科大学院 卒業
- 片桐 久充さん
- 勤務先ホームページ:http://www.chitoselawoffice.com/
- 社会科教師のひと言が、今の仕事につながった
- Q. 学生時代のことを教えてください。中学3年のときに社会科の先生が、司法試験はとても難しいという話をしました。それほど難しいなら受けてみようと思いたち、大学法学部までの進路が半ば自動的に決まりました(当時、法科大学院制度はなかった)。一度決めると変えない性質(たち)なので、後に迷うことはなかったです。Q. どんな高校生でしたか?文化祭では全クラスがミュージカルをやり、春から半年近くかけてクラス全員で準備します。ほかに体育祭の応援団、陸上部と、できる限りの活動を思い切り楽しみました。どれも高校生のときしかできないことなので何よりも優先です。受験勉強は二の次でした。Q.大学時代について教えてください。高校卒業後は、一橋大学に進学しました。大学でも陸上部に入りましたが、3年次に引退して大学院の受験勉強を始めました。
- 自由裁量の大きさが魅力
- 央大学法科大学院を卒業後、2度目の受験で、念願の司法試験に合格しました。その後、約1年間司法修習生として研修します。裁判官、検察官、弁護士の各現場をまわって実際の仕事に触れます。
Q.そのなかで弁護士を選んだのは?検察官、裁判官は紛争の途中から関わりますが、弁護士は紛争になるかどうかも定かでない相談の段階から関われます。自分で考えながらすすめる裁量の大きさに魅かれました。また、異動がなく、同じ地域で腰を据えて取り組めることも魅力でした。
- 圧倒的に多いのは、一般人どうしのトラブルである民事事件
- Q.弁護士の仕事とは?弁護士は犯罪者と関わるイメージがありますが、それは刑事事件で、扱う案件の2割ほどに過ぎません。圧倒的に多いのは、一般人どうしのトラブルである民事事件です。それをどう解決したらいいか、依頼者の話を聞いて考えます。Q.具体的な仕事内容を教えてください。一番多いのは、訴状などの書面をパソコンで作成することです。ほかには依頼者との面談や調べ物など。法律相談や高校の出前授業も行います。裁判所には平均1日1回出向きますが、短時間で用が済むことも多いです。
- 弁護士は自分一人で背負う部分が多く、孤独な仕事である
- お客さんは相当深刻な状態で相談に来ます。それが上手く解決できればとてもよろこんでくれ、そんなときは充実感を感じます。しかし、逆の場合は大変がっかりされます。最終判断を下すなど、弁護士は自分一人で背負う部分が多く、孤独な仕事であるともいえます。
- この仕事に就きたい という強い意志が必要
- Q.どんな人に向いていますか?絶対にこの仕事に就きたい、という強い思いのある人に向いています。高校生が将来を明確に決めるのは難しいかもしれませんが、時々は将来どうなりたいかを考えながら過ごしてほしいと思います。
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