熱い思いで魚を収集する日々
掲載号:2015年秋Vol.5[東京版]

- 葛西臨海水族園 / 調査係
- 北里大学水産学部(現・海洋生命科学部) 卒業
- 中沢 純一さん
- 勤務先ホームページ:http://www.tokyo-zoo.net/
- 水族館で働きたかった
- Q. 学生時代のことを教えてください。高校時代は、軽音部と剣道部を兼部し、たくさんの友達と語り合ったり、遊んだりする日々でした。まだ将来のことは真剣に考えてはいませんでしたが、とにかく毎日が楽しかったですね。Q. 大学を選んだ理由は?興味のある水産生物を専門的に勉強できることと、学芸員養成課程があること。それが、北里大学に進学した決め手です。水族館で働きたかったので、学芸員資格を取っておいたほうがいいと考えました。Q. 大学時代について教えてください。当時、水産学部(現・海洋生命科学部)は2年次から岩手県の三陸キャンパスで学んでいました。大自然の中で、ダイビングをしたり、生き物を研究したり、毎日が充実していましたね。
- 飼育係を経て、現在は調査係
- Q. 仕事について教えてください。小さいころから生き物や自然が好きで、家族でよく水族館や海へ遊びに行きました。大学4年のとき、学芸員養成課程の実習先が葛西臨海水族園だったことが『ここで働きたい』と思ったきっかけです。最初は『水族館の仕事=飼育係』というイメージでしたが、実習で任されたのは、ポスターの貼り換え、お客様への生き物の説明、イベントの手伝いなど、飼育以外のことばかり。子供たちが、わたしの貼ったポスターを見て目をキラキラさせてよろこぶ姿や、生き物の説明をうれしそうに聞いている様子を見て、『飼育だけじゃない。館内装飾、掃除、ガイド、事務など、全部含めて水族館の業務なんだ』と実感しました。Q. 現在の仕事内容を教えてください。飼育係を経て、現在は調査係を担当しています。生き物の収集が主な業務で、ほかに生態解明や保全活動にも携わります。魚を獲る方法は様々です。漁師から買い付けたり、一緒に船に乗って魚を獲るほか、自分で海に潜ったり、釣りをすることもあります。魚を獲るには、漁業権や特別採捕の許可申請といった事務手続きが必要です。静岡や小笠原など日本の海で獲るほか、チリや南極など海外にも出かけますよ。獲った魚は、水槽付きの活魚車で、傷つけないよう慎重に運びます。
- 『人対人』の仕事がメイン
- Q. どんな人に向いている仕事ですか?水族館の職員は、『人対人』の仕事がメイン。生き物が好きなことも大切ですが、人と関わることが好きな人や、何でもおもしろがれる人に向いている仕事ですね。
- お客様によろこんでもらえることが一番
- Q. 仕事のやりがいを教えてください。自分が収集した生き物が館内に展示されて、お客様によろこんでもらえることが一番うれしいですね。獲った魚たちには、やっぱり特別な愛着があります。
- 何でも全力で楽しもう
- Q. なるためには採用時、特に求められる資格はなく、生物系の大学または専門学校を卒業していることが一般的な条件です。しかし、役立ちそうな資格を事前に取る人も多い。わたしも大学時に、ダイビング、潜水士、小型船舶などの資格を取得しました。高校時代は、何でも全力で楽しもう。それが高校生の特権。本気で楽しんだ経験は、将来必ず役に立ちます。




















