「人を救う仕事をする」という決意
掲載号:2015年秋Vol.5[東京版]

- 日本赤十字社 / 血液センター供給課
- 専修大学法学部 卒業
- 奈良 和紀さん
- 勤務先ホームページ:http://www.jrcs-kanagawa.org/ketueki/
- 野球ができなくなったことがきっかけで
- Q. 学生時代のことを教えてください。高校時代は野球部に所属し、野球漬けの日々。ハードな練習に明け暮れ、上下関係の厳しさを叩きこまれました。でも高2のとき、腰を骨折する大けがをして野球ができなくなることに。それがきっかけで将来を考え始め、人を救う仕事に就きたいと思うようになりました。Q. 大学を選んだ理由は?高校のすぐそばに専修大学の生田キャンパスがあり、先輩も進学をしていました。さらに、学生たちの雰囲気がよく、親しみやすかったのが大学を選んだ決め手です。Q. 大学時代について教えてください。わたしは法学部に入学しました。法学に関する授業は、先生の雑談も含めてどれもためになるし、面白いものばかりでしたね。在学中に、女性の先生に呼び出され、『発表の仕方が悪い!』とお叱りを受けたこともありました。しかし、母親のように学生のことを本気で叱ってくれる先生で、卒業した今も交流が続いています。アルバイトは、夏の間だけ海岸やプールでライフセーバーをしていました。ボランティアに近い活動ですが、おぼれる人が多いので、絶対に気を抜くことはできません。人を救う仕事の一環だと考えて真剣に取り組みました。
- 広範囲でサポートできる仕事がしたい
- Q. 仕事について教えてください。大学1年のときに東日本大震災を経験し、人を救う仕事がしたいという気持ちがより強くなりました。海上保安庁など、体を使って人を救う仕事もいいけれど、もっと広範囲でサポートできる仕事がしたいと考え、日本赤十字社に入社しました。Q. 仕事内容を教えてください。入社後、現在勤めている血液センターの供給課に配属されました。病気やケガなどで輸血を必要とする患者さんのために、全国の血液センターから血液製剤を取り寄せ、医療機関に届けるセクションです。まずは日本赤十字社の事業や血液に関する知識を学び、8ヶ月が経ったころ、実際に血液を病院に運ぶ仕事を任されるようになりました。
- 一命を取り留めたと聞いたとき
- Q. 仕事のやりがいを教えてください。ある患者さんの頸動脈が破裂し、大量の血液が緊急に必要となりました。全国から航空便で羽田空港に血液を集め、急いで病院に運びました。一命を取り留めたと聞いたときは、本当にうれしかった。その一方で、血液を届けている最中に、亡くなったと連絡が入ることもあります。それが一番くやしいです。
- 自分も命を救う一員
- Q. どんな人に向いている仕事ですか?気持ちが熱い人です。この仕事は、目に見える功績や利益はありません。命が助かるか助からないかが全てです。医師のように自らの手で患者さんを助けるという実感はありませんが、自分も命を救う一員だと思って取り組んでいます。
- 熱い心を忘れずに
- Q. なるためには特に資格は必要ありませんが、迅速に血液を運搬できるよう、運転免許を取っておくといいですね。また、献血がなぜ必要なのか、血液はどのように役立っているのかなどを調べてみるのもおすすめです。自分が信じたものを、あきらめず貫き通してほしい。熱い心を忘れずに。



















